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全米アジア・太平洋諸国クィア連盟 (NQAPIA) インタビュー その1

6月に入りいよいよ梅雨本番という今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。

 今回の記事は海外の LGBTQ 団体、

「全米アジア・太平洋諸国クィア連盟 (NQAPIA) 」の方々にインタビューをした時のものです。

 

お話を聞いたのは、同団体の事務局長で、同性婚をされてお子様がいる

グレンさん、パートナーのクリスさん、ご子息マルコム君

 

ご子息がFtMで、PFLAG (米国 LGBT 当事者と親とアライの団体)ナショナル理事である、マーシャ・アイズミさん

 

同性婚したレズビアンの母親で、PFLAG(NYC)コミュニティアウトリーチ担当である矢部文さん

 

以上の 5 名です。

 

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-まずは団体について。

全米アジア・太平洋諸国クィア連盟(NQAPIA)とはどういった団体なのでしょうか。

 

グレン:

NQAPIAは LGBTQ のアジア系アメリカ・東南アジア・太平洋諸国の団体の連合です。

主に3つの活動を行っています。一つ目はローカルな団体が活動できる為のリーダーシップ開発、二つ目は移民の支持、三つ目はLGBTQ家族の可視化となっています。

 

 -なるほど、日本とは又違い、より様々な人種が暮らしているからこそ、

その文化的背景、歴史的背景が影響している部分もあるのですね。

 

グレン:

日本に来てから気づいたことが一つあります。私たちは世界規模のLGBTQ団体と関わりがありますが、アジアでは同性愛者に対する理解が特に足りないということです。そこには同性愛者だから子育てを出来ないというアジア特有の考えが存在していると思います。

 

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-いわゆる先進国でありながらも、LGBTQの取り組みについては非常に遅れている日本ですが、国際的な繋がりを持ったグレンさんからみても、むしろだからこそ尚更、日本の遅れがはっきりと見えるのでしょう。

 

 同性婚がアメリカで合法化されましたが、良かったところ、新たに出てきた問題などはありますか。

  

グレン:

良かったことの一つは権利です。アメリカでは 1562 もの結婚をしている者に対して有利に働く法律が存在します。これを得ることが出来たのは良いですが、結婚式をするにしても誰が参加してくれるのかについて悩むことはまだあります。結婚というのは法律的な権利、保護、家族からの祝福、先祖との繋がり等の多くの面があり、家族に認められなければ本人にとって大きなしこりとなるでしょう。

 

-確かに法律が成立しても、人の考え方、感じ方がすぐには変わりません。

権利を得ることで、できること、守られることが増えるのも確かですが周りの人との関わりは、又法律とは別の話なのですね。

(続く)