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台湾、ついに同性婚に向けた判決!

既にご存知の方も多いと思いますが、台湾においてアジアで初めて、
同性婚」を認めない民法は、「憲法に違反する」という判断がくだされました。

Yahoo ニュース

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6240834

 

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Fusion

http://fusion.kinja.com/young-people-take-to-the-streets-to-celebrate-ruling-to-1795501321

 

2015年の申し立てから二年かかって下された判断。

その判断には今後は2年以内に立法措置を取るように、つまり、民法を二年以内になんとかしなさいっていうことが、明確に求められているとのこと。
もちろん早ければ2年を待たずに同性婚に関する法が変わることになります。

 

 ちなみに現在同性婚が認められている国は以下の通り
オランダ、アルゼンチン、ネルギー、ブラジル、カナダ、コロンビア、デンマークフィンランド、フランス、アイルランドルクセンブルク、メキシコ、ニュージーランドノルウェーポルトガル南アフリカ、スペイン、スウェーデン、イギリス、アメリカ
Wikipedia参照

 

その他にもパートナーシップなどで認めている国もあります。

 

今後は、男女の区別を条文から削除する「民法改正」か、
結婚と同等の権利を保障する「特別法」を作るかが議論されると思われます。

 f:id:anysea:20170525014646j:imageThe telegraph

http://www.telegraph.co.uk/news/2017/05/24/taiwan-make-landmark-gay-marriage-ruling/

 

以前「ジェンダーマリアージュ」という

アメリカの同性婚に関するドキュメンタリー映画の中で、
「パートナーシップ法は選べても、異性間と同じ様に婚姻ができないということは、自分たちは普通の人が選ぶ権利は選べない、二流市民であるといっているようなものだ。」
と言っていた発言が思い出されます。

 

結婚に関する法を変える機会はきっとなかなかないもの。
どうせ変わるなら、本当の意味で平等になるように決定してほしいものです。


きっと今後日本が動くとき、その前例を見ることにもなることでしょうしね。

 

もちろん、結婚できるようになったからと言って、結婚するかどうかは、又別の話。
ただ、選べる権利がある、皆同じように選択肢があるということが、一番大切な部分なのだと思います。


法整備が進めば、LGBTQで子供もつこと、育てることも今とはずっと変わってくることでしょう。

 

当メンバーも関わっていた、先日のNews ZeroLGBTカップルの「家族」の放送。
LGBTに関する法整備が進んでいないことについて、ニュースキャスターが「国の政治の怠慢である」といった発言が、又胸に響く日となりました。

この日を心待ちにしていた台湾の方々、それに関わる方々。本当におめでとう!

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オランダのレインボーファミリー ギエルさん (2)

現在はエリーズさん、ネレカさん、フゥラキェ君、ラビ君の4人が同居しており、

ギエルさんは別にお住まい。
二週間に数日 ラビ君と時々フゥラキェ君も一緒にギエルさんのお宅に来るそうです。

 

オランダでは親権を持てるのは、性別に関わらず2人。今はエリーズさんとネレカさんが持っているとのこと。
ギエルさんにも権利がありますが、そこは話し合って決められたそうです。

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日本では親権が持てるのは結婚していればその母親と父親ですが、女性カップルにおいては基本的に母親のみです。
子供のことを考えた結果、結婚していなくてもエリーズさんとネレカさん2人に親権があるあたりは、日本とは違うととても関心しました。
ギエルさんがいうにはさらにいうなら今回のケースのような場合はギエルさんを含めた親3人ともに親権が持てるような日が来るかもしれないと、さらに進んだお話をされていました。

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LGBTsに対する法整備が進んだ国であっても
色々な家族の形があるなか、やはり全てのケースには対応ができないことに、きっと当たり前のことながら驚きを隠せませんでした。
それでも「子供のための、最善策はなにか」
と、本来の主役である子供をを中心に考えられる環境は、
LGBTsの問題だけでなく、まだまだ日本に足りない意識であると痛感しました。
オランダも、初めはLGBTsに対する環境は今とは違いました。
変わってきたオランダ。
そして日本でも、きっと。

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オランダのレインボーファミリー ギエルさん (1)

数か月前になりますが、オランダより現在レズビアンのカップルとともに子育てをしている、ギエルさんにお話を聞く機会がありました。

かいつまんでの話とはなりますが、その時の様子を少しお伝えしたいと思います。

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二月某日
にじいろかぞくのメンバーと、
こどまっぷ(旧 LGBTsでも子供のいる未来を)のメンバーは数名が集まり、LGBTs事情が進んでいるヨーロッパからいらっしゃるギエルさんに話を聞くことになりました。
まずギエルさんにお会いして思ったこと。
お、大きい(笑)

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おそらく身長は2mくらいでしょうか。
スレンダーでいらっしゃるため、
のっぽさんが、際立ちます。
背は高いもののニコニコしているため、ちっとも威圧感を感じません。
ではそんなギエルさんについて
少し紹介を。
ギエルさんこと、ギエル・ラヒウスさん(49) は、オランダのアムステルダム心理療法士をされています。
アムステルダム、ロンドンで心理学、ジェンダー学を学び、現在、全般的な臨床心理学セラピーを行う一方で、若者や子ども、ジェンダーアイデンティティセクシャルマイノリティホモフォビア、カミングアウトなどに特化したカウンセリングも専門的に行っています。
なるほど職業柄なのか、質問などに耳を澄ませる姿勢は、言葉が直接通じなくても、話しやすいひと、そのままです。

彼自身はゲイで現在シングル(!)

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数カ月前のため、状況が変わっているかもしれませんが、、、

 

 

次に女性カップルとお子さんについて
女性同士のカップルである、エリーズさん(45)とネレカさん(35)
エリーズさんは以前男性と結婚していて、その時に生まれた フゥラキェちゃん(10)というお子さんがいます。


現在お二人は法律が許すものの、パートナーシップや、結婚はされていないとのこと。
お二人なりに理由があってのことと思います。
さて、すでに フゥラキェちゃんがいたエリーズですが、ネレカさんとは付き合った当初から2人で子供を持つ話をしていたそうです。
そこで相談をしたのがエリーズさんの同僚だったギエルさん。
2人からの話があり、そこから2-3年かけて子育てについて、親権について、生活についてなど3人で話し合い、今から三年前にギエルさんの精子提供によって ネレカさんが出産。ラビ君(3)が産まれました。(続く)

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